第10回キングストン大会詳報
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■と
うとう10回続いたキングストン大会。2001年の記念すべき第一回から5年。出場バンドも数多く、いかにキングストントリオの愛好者層が
厚いかを示している。マンネリ化
を危惧する声もあるが、今後いつまで続けられるか、興味深い。■第10回大会は8バンドの出場。前回までの大会では、10バンドの場合が多く、1バンド4
曲演奏が精一杯だったが、今回は5曲。■純粋の観客だけで満員御礼の会場 。さらにそこかしこにバンドメンバーが立ち並び、大トリでは、ステージ
上のバンドも負けそうな大合唱。熱気と元気のお祭り大会様相となった。たぶんPPM大会やSG大会では考えられない大騒ぎ■激しい夕立と雷雨で山の手線も
不通になる中、開演を遅らせてスタート。不参加予定のキングストン・マークIIIもメンバーがかけつけ間に合い、3曲演奏。連続10回出場の栄誉をキープ
した。
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The Kingstones
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Georgia Stockade
Reuben James
Tom
Dooley
Run Molly Run
Road To Freedom
参加バンド中一番若いと、いつも言われているが、それでも40歳を超えている、とは思
えないほど元気。ベースマンが用事で不在のため、急遽Mashの
Dean 三輪さんが助っ人となるが、あまりの元気とバンジョー曲のリズムペースに息切れ、とか。 元
気だけではなく、演奏の腕も一段上達して、第二世紀を迎えるキングストン大会のホープとの声も。
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Captain's-3
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Poor Ellen Smith
Long Black Veil
Ann
If I Had A Ship
This Land Is Your Land
MG4 やFactor のメンバーとしても活躍したベテランを迎えて、新メンバー構成で心機一転。 老練の味を出して、Ann のギターワークや、If I Had A Ship のリードボーカルのうま
さなど、さすが、の声。貫禄充分の演奏だけでなく、Muckrakers と併せて観客
動員数では大いに貢献した。
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The Princeton Party
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MTA
Saro
Jane
Tom Dooley
A Worried Man
Goin' Away For To
Leave You
久々のライブを先日BITで開催したばかりの Princeton
Party。キングストンへの思い入れは人百倍。Bob Shane
も弾いていた4弦プレクトラムバンジョーをピックを使わずに弾くなどのこだわりを見せて、
Tom Dooley やWorried Man
を演奏し、正統派キングストンカバーバンドとして10回大会を飾るにふさわしいパフォーマンス。Tom Dooley
にかぶせて「おらは死んじまっただ」と歌うのも妙に合っていた。
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The Reveries
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Poor Ellen Smith
Hobo's Lullaby
Where I'm Bound
Chilly Winds
Farewell Captain
MFQのライブでも使用した2本マイクに、さらに一本追加した3本マイクの本
大会。リハーサルで「マイクの使い方がうまい」と褒められて、その気になってしまったのが間違い、とは本人たちの弁。歳とともに「アンサンブル」と「感情
を込めて」を合言葉に、どなり声の元気は消えてしまったが、円熟味の評も。仲間内にしか受けない「四(よん)球」のギャグもかろうじて健在か。
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Mash Liquor
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Remember
The Alamo
Pullin' Away
Colours
Love's Been Good To Me
Corey, Corey
キングストン大会の創始バンドとも言えるベテランMashも最多出場を誇る。トリオ3人
のうち二人までが髭を蓄え始め、貫禄がさらに増したとは巷の声。John Stewart の向こうを張って12弦を8弦仕立てで
演奏するなど、こだわりもいっぱい。
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Ramblers
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Oh, Miss Mary
Four Strong Winds
Colors
Tomorrow Is A Long Time
Stay Awhile
第2回大会から連続9回出場は特筆。とうとう手にいれたVegaのバンジョーをひっさ
げて、音にも一段と磨きがかかった。記念すべき第10回の目玉は、
新曲よりも「レインボーカラー」の新調ストライプシャツ、とはE.SHIBA
さん。横浜仕立ての、目にも鮮やかなストライプは見た目にも演奏の楽しさを倍加。
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Muckrakers Alla Kingston
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Away Rio
Farewell Adelita
Mark Twain
The Escape of Old John
Webb
Farewell Captain
2回目出場のMuck が取り上げた曲は Folk
派のキングストンカバーバンドがあまり演奏しない(できない)曲も。さすがブルーグラスが本領のバンドは違う、との評判。本家キングストントリオがいかに
広範な曲調をカバーしていたかを物語る。10回大会の来客のほとんどは Muck & Captain
の貢献とか。山手線不通にもめげず駆けつけていただき感謝感謝。
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The Kingston Mark III
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Where
I'm Bound
Get Away John
The Early Morning Rain
メンバー所用のため、連続出場の記録が途切れると思われたが、間に合って、駆けつけ2
曲+アンコール。10回すべて出場の栄誉だけではなく、演奏、スタ
イル、余裕、貫禄、どれをとっても「さすが」の一言。駆けつけても正調ストライプを忘れずに着用する正統派には脱帽の声。
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Factor 4 Men
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Salty Dog
Chilly Winds
Jesse James
One Too Many Mornings
Oh, Miss Mary
Georgia Stockade(アンコール)
予定にない MarkIII
の演奏の後だが、迫力ある歌声とリズムのノリには大きな声援が止まらない。ステージに現れるだけで、観客と一体の雰囲気をかもし出せるバンドは
Factor の独壇場。全曲ステージも観客も一緒に大声で合唱する熱気のままフィナーレへ。
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